日々のいろんなことをあれこれ。
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もうなんか略すところが無くなってきてますがw
武道館ライブ小ネタ第四段。
今回は、マリアの耳に揺れてたアレのネタ。
(でもやっぱりライブには直接関係ない)
そして、初のひとり称(レニ視点)SS-!!
…すっごい苦手なのでもう書かないと思う(おい)
マリレニ 武道館ライブ??小ネタ『ゆらゆら、ゆらゆら』
まるで、猫になったみたいだ。
ゆらゆら、ゆらゆら。
マリアの動きに合わせて、彼女の髪から覗くピアスが揺れる。
似合ってるね、と褒めると、はにかんで礼を言われた。
貴女のセンスがいいのよ、と返され、ボクは少しだけ得意な気分になる。
マリアへの贈り物として、彼女の肌に映えるようにと吟味に吟味を重ね、結局納得がいかずに自分でパーツを集めて作ったものだ。
世界にひとつだけの、完全なオートクチュール。
自画自賛なのかもしれないが、それを抜きにしてもそのピアスはマリアにとても似合っていた。
動きに合わせ、計算されたカットの石が部屋の照明に反射する。
ゆらゆら、きらきら。
ピアスが揺れるたび、ボクの心もゆらゆらと揺れる。
ゆらゆら、ゆらゆら。
人間は揺れるものに弱い、というのは何の文献で読んだのだっけ。
否、人間は、というより、今のボクの心境は猫のそれに近かった。
ゆらゆら、ゆらゆら。
その動きに誘われたように、ボクの指はマリアの耳に触れた。
くすぐったいわよ、なんてマリアが笑う。
いつもはマリアがしているのだから、そのお返しとばかりにボクはマリアの耳をくすぐった。
指先でピアスを弄っていると、ふいに石の色が変わる。
鮮やかな、蒼い色。
先程までは、石はこんな色ではなかったはずなのに。
――まるで、ピアスが魔法に掛かったような。
それから、石にボクの瞳の色が映っているんだと気付くのに、ひどく時間が掛かった。
きっと、この石にマリアの翠が映ればもっと綺麗な色になるのだろう。
想像するだけで、うっとりとしてしまう。
ボクの視線は、揺れるピアスから離せなくなっていた。
ゆらゆら、ゆらゆら。
ゆらゆら、ゆらゆら。
すると突然、マリアの指がピアスに触れた。
そのまま、ピアスを耳から外してしまう。
ボクが何か言うよりも早く、座っていた場所から手を伸ばし、ケースにピアスをしまい込んでしまった。
一気に現実に戻された気分になってしまい、どうして外すの、とボクはマリアに抗議した。
マリアは何故か機嫌を損ねてしまったようで、無表情でピアスを収納したケースを撫でるだけだ。
少しだけ、沈黙が痛い。
しばらく黙りこんでいたマリアは、ボクの目を見ないままで口を開いた。
――貴女が、ピアスばっかり見るからよ。
微かに頬を染め、拗ねたようにそう口にしたマリアの言葉を、ボクは一瞬理解出来ないでいた。
やがてその言葉が嫉妬からきているだと分かり、ボクは自分の頬が自然と緩んでいくのを止められない。
ピアスにまで嫉妬してしまうだなんて、ボクはどれだけ愛されてるんだろう。
つい笑ってしまったボクを、マリアは赤い頬のまま恨めしそうに睨む。
そんな顔をしたって、かわいいことには変わりないのだけれど。
かわいい、と思っていたことをそのまま言葉にすれば、やっぱりマリアは真っ赤になってしまった。
みんなの前ではしっかりしているマリアだけど、ボクにだけは見せてくれる、かわいい一面。
そんな表情、ボク以外には見せたりしないでね。
「大好きだよ、マリア」
おしまい。
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マリア + ピアス = かーわーいーいー(笑)
もはや武道館ほとんど関係ないんですが!!
でも書く。そして逃げる。全力で。(これで4回目)
てへぺろ(・ω<)☆
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