日々のいろんなことをあれこれ。
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マリレニプチネタ『ミルキーウェイ』
小ネタと呼ぶのもおこがましいほどの短文ですが急に思いついたので。
うーん…プチプチネタ?(笑)
マリレニプチネタ『ミルキーウェイ』
うーん…プチプチネタ?(笑)
マリレニプチネタ『ミルキーウェイ』
7月7日、七夕。
天の川の対岸に別たれた織姫と彦星が、一年で一度だけ会えると言われている日だ。
しかし、今日の帝都は梅雨の雲がかかり、厚い雲が空一面を覆っている。
織姫と彦星のふたりは雲の上で逢引を楽しんでいるのだろうか。
マリアの部屋で彼女と共に過ごしていたレニは、部屋の窓から星ひとつ見えない空を見上げていた。
「…星、見られそうにないわね」
厨房から冷えた緑茶を取りに行っていたマリアが戻ってきて、そう小さく呟く。
硝子のコップを置いてレニの横に立ち、同じように空を見上げた。
「この時期日本は梅雨だから、仕方ないよ」
口ではそう言いながらも、レニは少し残念そうだ。
星を見るのが好きな彼女には、今日の天気は好ましくないものだろう。
「いいのよ、一年に一度の逢瀬なんて他人に見せるものでもないもの」
「…確かに」
マリアの発想が面白くて、レニは思わず笑みを零す。
年一回の逢瀬に、邪魔が入ったりしては大変だ。
織姫と彦星…本人たちは今頃夫婦水入らずで楽しんでいるのかもしれない。
「それに…」
何か思いついたように、マリアはちらりとレニを見る。
「天の川は、恥ずかしがりやさんだから…かしら?」
「?」
マリアの言葉の意味がつかめず、レニは首を傾げる。
その唇を、掠めるようにマリアの唇が奪った。
「な、な、……なっ…!?」
途端に顔を真っ赤に染め上げ、近くにあったカーテンで顔を隠すレニにマリアはにっこりと微笑んだ。
「ね?」
おしまい。
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